日記「きのもと花見の宴 2024」松浦すみれ

桜のシーズンを迎えて、京都で花見を満喫し、一路、湖北へと帰り着くと、再び桜が見頃を迎え始めていた。
(写真は駅前の江北図書館 2024.4.11)

例年、京都の開花情報から、だいたい1週間遅れて、木之本の桜も見頃を迎えている。
そのおかげで、毎年、花の盛りを2度も満喫している気がして、得したような気持ちになる。
湖北と京都、二拠点暮らしの醍醐味かもしれない。

ここ数年は、北国街道沿いにある明楽寺さんで、〆のお花見の宴を開くのが恒例となった。
あまり家を空けられない地元の女将さんや、子ども連れのイカハッチンたちも一緒に、近所で花見をしようと呼びかけたのがきっかけだ。昼間っから、各自仕事を早めに切り上げて、花の下で一杯やる。ささやかなご褒美デイなのだ!
明楽寺さんは、雑誌「サバイブユートピア2」でも紹介しました、われらがイカハッチンの〝駆け込み寺〟です。

『サバイブユートピア2』きのもと歳時記〜私たちの駆け込み寺

今年は全国的に桜の開花も遅かったので、いつもより遅めに予定を立てていたが、急に暖かい日が続いたせいで開花も早まり、急な雨予報もあったりで、毎日ヤキモキしながら、祈る気持ちで当日を迎えた。

今年も、明楽寺さんの桜は見事に満開であった。
15時すぎからシートを広げて、近所のイカハッチンメンバーもゆるゆると集まりだした。
花より団子と、持ち寄ったおやつに酒肴。ノリコさんのお寺で漬けた漬物や、浅井さんが今年挑戦した熟鮓など、とびっきりの発酵食がならんで、お酒がすすむ。
そして自前のメスティンで、燻製にも挑戦。ナッツに蒸し鶏、ノリコさん自家製コンビーフも燻製にして、美味しくできた♪

お待ちかね“イカハッチンの母”こと、山路酒造の女将・ゆうこりんも、早めに仕事を切り上げて登場。
そしたら、やっぱり燗酒だよね。お酌もとまらず、あらためて女将さんの飲みっぷりに惚れこんだ。

そうして日も暮れ、夜へと突入。
するとノリコさんが、おもむろに境内から照明器具を引っ張り出して来て…
なんと贅沢な、夜桜ライトアップ!この美しい夜桜写真はもちろん イカハッチンのカメラマン : 浅井ちゃん

美しい夜桜に酔いしれーー
気づけば、向かいの冨田酒造から、美味しいワインを抱えて冨田の兄貴もご来場。
木之本宿の老舗酒蔵2軒の女将と蔵元がお揃いとなり、いよいよ盛り上がる現場。
持参したお酒をほとんど飲み干した。

その後、皆の勢いは冷めやらず、木之本の大人の社交場スナックへと、皆で向かうのであった…。
スナックでの写真は、ここには到底載せれぬ永久保存版なり(秘)

翌朝ーー
案の定、二日酔い。
そして、忘れ物を取りに再び明楽寺さんへ。

この日また会えた、満開に散りゆく、美しの君。
今年もありがとうと、改めて感謝を込めて。
また来年。

明楽寺さん、今年も素晴らしいひとときを、本当にありがとうございました!

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まさみ

今年もたのしかったね。
季節の行事をともにすごせる人がいる幸せをしみじみとかみしめました。また来年も!
っていうか初夏は何する?ホタル観賞会かな

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この記事を書いた人

ルポ&イラストレーター。京都生まれ。淡い水彩画に文章を綴ったイラストエッセイなど、新聞連載をはじめ、雑誌・WEB等に寄稿。京都の〝お酒の神様〟を祀る神社にて巫女として奉職後、現職。著書に、酒蔵を巡り取材した「日本酒ガールの関西ほろ酔い蔵さんぽ」(2015コトコト刊)。日本酒にまつわる講座やイベント、ラベル制作などに携わる。現在、湖北と京都の二拠点生活。

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